2024.08.22

AfterWords – glamb Winter Collection 2024

社会のはみだし者たちの気高き姿をテーマに、
アイデンティティを貫くことへの
メッセージを込めたコレクション
“Out of Society”
今冬のワードローブの物語を
ブランドスタッフが綴る

 

TK, Head Designer
■Collection Note
LAを拠点としてデザインするのも今回のコレクションで3回目。生活スタイルはローカル並みにこなれてきたが、LAは毎回僕に新たなインスピレーションを与えてくれる。
カタログの冒頭でも語った通り、今回は滞在先近くの路上生活者のライアンの人生観である“Out of Society”という言葉にヒントをもらった。ハリウッドやグラミーミュージアムなど、ファンシーで輝きのある世界のすぐ隣には道端でテントを張って生活をしている人たちがゴロゴロいる。なぜだか彼らの洋服の組み合わせは斬新に見える。クローゼットや置く場所が無い分、持っている服を全て身に付けなければ移動出来ないからなのだろうか?
次に訪れた町、ポートランドでも同じ雰囲気が感じ取れた。“Keep Portland Weird”というキャッチフレーズがあるぐらいポートランドの人たちはユニークだったし、彼らが作るアートシーンやフードトラックカルチャーもとても魅力的だった。
グラミーミュージアムに衣装が飾られるような存在のアーティストやライアン、ポートランドシャグと呼ばれる髪型のカフェ店員。彼らに共通するのは、自分のスタイルやバッググランドに誇りをもっている所で、それを堂々と表現していた。僕もいつかは、グラミーアーティストに着用されたアイテムが美術館に並ぶ事を夢見ている。そして、誰かに刺激を与え続ける存在でありたいと思っている。

■Favorite Item
GB0424/JKT08 : Cut Off Chester Coat

皆さんの今季のお気に入りアイテムは何だったでしょうか? 僕は、JKT09 : Corduroy Ranch JacketのPink、JKT06 : Synth Leather Line CoatのBlackと迷いましたが、結局JKT08 : Cut Off Chester CoatのGrayが一番のお気に入りです。
普段はあまり着ないグレー系のコートですが、襟元の黒ベルベットと金ボタン、そして裏地がピンクなのが遊び心があり、着ていて楽しい気分にさせてくれるんじゃないかなと。こんなにも熱い夏で僕は毎日Tシャツのスリーブをカットしたタンクトップを着ているのに、このコートが早く入荷するのを願っているのが不思議だ。これにキャップとデニムを合わせて崩したり、配色的にもいつもと少し違う自分になれる気がしている。Blueのカラバリはカラーネップというカラフルな点々が生地の中で見え隠れするのがとても可愛い。
TK Instagram

 

Yuko Takakai, Photographer
■Collection Note
北海道での冬コレクションのロケが終わったあとすぐに別のコラボレーション撮影があった。そのモデルとしてオファーしたのが、僕らglambにとって最も想い入れが深いディーンさんだ。思いのほかコラボ撮影が早く終わり、だいぶ巻きそうだなと分かった彼は「久しぶりだから、せっかくだしもうちょっと撮ろうや」と言ってくれた。すぐに今冬の新作のスタイルを用意してレギュラーコレクションの撮影をすることに。2年ぶりとなったフォトセッションだったけど、8年ほど撮り続けていた僕らはすぐにリズムを取り戻した。声を掛け合わなくとも求めるものが分かる通じ合った感じ。最後にこれぞglambといえるライダースジャケットを着てもらいモノトーンで撮ると素晴らしくクールに仕上がった。
「いろんな撮影やってきたけどglambほどストイックに撮りに行くチームはない」休憩の合間は世界中を撮影して回った思い出話のなかに、そんな嬉しい言葉を残してくれた。この文章を書いている途中にモンゴルロケで出会ったトゥルーが東京に行くからご飯いこうと連絡があった。撮影を通していろんなご縁が生まれる。多謝。

■Favorite Item
GB0424/JKT21 : Multi Pocket Field Coat
撮影現場でもスタイリッシュでいたい。そんな想いから生まれたのがこちらのコート。バッテリーやメディア、ストロボなどすべてを身に着けることができる機動力があるジャケットだ。機材を落とす不安など微塵も感じさせないフルジッパー仕様で、集中力をすべて撮影に投下できる。ポケットは隠すことも多いのだけど、今作はポケットやジップをデザインとして配置し、機能とスタイルの調和がとれた仕上がりとなった。東京ではいろんなところでスチールやムービーの撮影が行われている。そんなクリエーターの皆さんに着用いただきたい。
Yuko Takakai Instagram

 

Seiji Tomiyama, Planning Control
■Collection Note
会社に入社して17年が経過した。最初の5年間は毎日ほぼ終電まで働いていたが、現在は休みもありほぼ定時で帰れるようになった。しかし、今が一番忙しいと感じている。その理由は毎年4回のコレクション発表に加え、コラボレーションも行っているからである。年間で計算すると、1日に約1.5着の服を作っていることが分かり、これが忙しさの要因であると理解した。これからも私は服を作り続けるfrom:文章要約AI

■Favorite Item
GB0424/P04 : Back Print Baggy Denim
男は黙って背中で語る。
私は家では寡黙だ。長男のiphoneを設定する時も教えるでもなく見て覚えろと伝えている。先日の豪雨で彼のiphoneが水没した。彼はとても落ち込んでいる。それもそのはず。受験生でありながら毎日欠かさずプレイしている原神のデータが消えた。ログインアカウントも覚えていない。絶体絶命だ。そんな彼に伝えたい、このデニムに載せた“Live Now Die L
ater”。
未来のことを心配しすぎずに、目の前のことを楽しもう。これをきっかけに、もっと大事なことに目を向けてみてほしい。そう勉強だ。from:文章要約AI

 

Yuta Teramoto, Press, Writer
■Collection Note
今季のコレクションにあたり、岐阜のディーラーであるARTIFにて2日間の展示会に参加してきました。ARTIFはバイカーファッションに強いセレクトショップ。ご友人同士やカップル、ご家族といった皆さんが洋服と同じくらい自慢の愛車で来店されます。仲間たちがたむろするアメリカのガレージのようなそのコミュニティ、皆が慕う個性さまざまなスタッフ。自分もこの街で生まれて育ってARTIFに来てみたかったなと思います。また次回展示会がある場合は岐阜の方はもちろん、愛知の方など東海の皆さんにぜひお越しください。岐阜LOVE!

■Favorite Item
GB0424/CS12 : Best Art T-shirt
go!go!vanillasの牧達弥さんとのフォトセッションのスタイリングで使用した1枚。テーラードジャケットのインナー使いをしているのですが、ポイントは柄を見せることにこだわらないこと。ハイウエストのパンツへラフに、柄を無理に見せようとせずに無造作に、こういうスタイリングが最近いいなと思います。ぜひCOLLECTION PHOTO SESSIONのページでご覧ください。

Yuta Teramoto Instagram

 

Takaaki Sakai, Web Director
■Collection Note
社会のはみ出し者たちの気高さを洋服に描き出す今季のコレクション“Out of Society”。思い返せば僕もそこそこにOutな人生を送ってきた。と言ってもそんなカッコ良いものではなく、単に大学卒業後にしばらくドロップアウトしていたというだけの話なのだが、夢を追いかけていたあの頃をなんとなく重ね合わせてコレクションを眺めています。
そんな当時に見ていた映画の中からご紹介したいOutな作品が“The Fabulous Baker Boys“。邦題ではなぜか『恋のゆくえ』という映画のテーマ性を無視した、こいつスチルだけ見て適当に付けたんじゃないかというものになっていますが、ピアノ弾き語り兄弟のストーリー。音楽をビジネスと割り切って受けの良い曲ばかり演奏したがる兄と、自分の本当にやりたい音楽に殉じたい弟。最終的に弟は兄と袂を分かち無職になるわけですが、すべてが吹っ切れて心は爽やか、オール後の朝日がのぼるラストシーンの眩しさがドロップアウトした時の自分の気持ちに重なるのです。それは今季のデザインに込めた、自分を貫く気高さにも通じるもの。コレクションストーリーとあわせて、ぜひご覧ください。

■Favorite Item
GB0424/AC03 : Crack Side Zip Boots
ビートルズやザ・フーのピート・タウンゼントといったレジェンドから現在にいたるまで、ロックの歴史と共にあるのがレザーブーツ。重厚なロングブーツでありながらサイドジップで履きやすいglambのこのタイプはリリースのたびに人気ですが、今季はさらにハードコアになって登場。ボディに刻まれたこのクラックは塗料を乗せて乾かした後に革を引っ張って入れるという、時間と手間のかかるものとなっています。クラフトマンシップとロックマインドを同時に感じる、男心をくすぐる一足はさりげなく背も高くしてくれる。あらゆる要素を兼ね備えていてヘビロテ中のヘビロテになりそうです。

 

Akihiro Takaiwa, Desinger
■Collection Note
改めまして、この24WTコレクションから正式にglambのデザイナーとして入社いたしました高岩です。
入社一発目ということでいつも以上に気合の入る今回のコレクション。兎にも角にもこのコレクションを成功させたい。デザインにも熱が入り200型以上の企画を提案し、その中から厳選されたアイテムたちで今回のコレクションに臨んだ。ロケの撮影では初日から熱が出してしまったが、カメラマンの高階からもらった秘蔵の薬でなんとか乗り越えることができた。あの謎の薬はいったい何だったのかと考えながら帰省し、すぐさまカタログ製作やアイテムの修正反映など怒涛の作業が始まった。
この常に高い意識で目的に向かって突き進んでいく会社の熱量は本当に凄まじい。様々な「熱」を乗り越えて魂を燃やし、スタッフ全員で作り上げた今回の冬コレクション。ぜひ一度目を通していただければ幸いです。

■Favorite Item
GB0424/SH07 : 4XL Pearl Shirt
2022年のコレクションから登場して、ありがたいことにご好評をいただいている4XLシリーズ。今回はいつものカジュアルなテイストとは相反するエレガントな素材とカラー使いでリリースしました。僕もこの4XLシリーズを持っているのですが、このサイズ感って本当に使い勝手が良いんです。シャツにもアウターにもなる絶妙なバランス感で、着心地もストレスフリーで依存性が高い。シーズンもあまり選ばない素材感なので汎用性も高く、日々のスタイリングの登場回数も増えるのではないでしょうか。登場以来毎シーズンご好評をいただいているアイテムということもあり、特に自信をもって紹介させていただきました。

 

Maiki Hashimoto, Shop Manager
■Collection Note
3ヵ月に一度発表となる弊社のコレクション。いつもは、ウェブ登録や商品文言作成等を担当しているのだが、今季はそれに加え、お世話になっているARTIF様とコラボレーション展示会の企画を主に担当した。今回で、3回目となるこの展示会。glambとして普段では関われないお客様と巡り合える特別な機会であり、回を重ねるごとに新たな出会いがありとても嬉しく思う。僕自身、過去のスタッフをきっかけにブランドの良さを知ったこともあり、今僕がそれを担っているのだと改めて感じ、まだまだ僕にはやれることがあると楽しい時間ながら心が引き締まった2日間であった。今週25日の東京展示会も心待ちにしている。※ご予約はこちらから(残りわずか)

■Favorite Item
GB0424/KNT09 : Racer Knit
今季企画させていただいたこちら。スポーティミックスがオントレンドな昨今、ニットという比較的上品な部門でもそういったニュアンスのアイテムを作りたいと思った。デニムやジャージと合わせてカジュアルにお楽しみいただけるので、個人的にヘビロテしたいと思える出来となった。レーサージャケットを思わせるライン入りのデザインは秋口や春先にはアウターライクに着ても映える1枚となり、3シーズンにわたって活躍すること間違いなしのアイテムだ。ぜひ、こちらを手に取ってみてほしい。

 

―Season Contents―

Winter Collection 2024
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Out of Society from Los Angels

 

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