2024.05.22

AfterWords – glamb Autumn Collection 2024

ブランドの洋服作りの軸となる
グランジやロックをベースにしながら
楽園(Eden)的なイメージを投影し

“Letter From Eden”
今秋のワードローブの物語を
ブランドスタッフが綴る

 

TK, Head Designer
■コレクションへの思い
僕がアメリカでデザイン期間を過ごすようになり、今期で二期目。宇宙をテーマにした前回のコレクション、“Astro Sound”に引き続きお陰様でとても評判のいい秋コレクションになっている。この文章を書いている今も、実はアメリカで冬物をデザインして帰ってきたばかりで若干時差ボケ中だ。
話を戻し、今期テーマの“Letter From Eden”はシャーマンと共にLA北部のアラバマ・ヒルズで旅をした時に生まれたものだ。岩場に寝そべり、パロサントをシャーマンに炊いてもらいスピリットを浄化した。何とも洋服と関係無いことをしているようで、僕のクリエーションにとっては意味があった。その経験を元に、花のように儚い美しさを洋服と写真で表現して神秘的な雰囲気を作り上げた。
撮影中、ロケ地として北海道にある中学校でも撮影させてもらった。こんなにも怪しげな僕たちを、まるで有名人が来たかのように迎えてくれて廊下はカオスな状況になった。
大人として心がけていることは子供たちに夢を与えることだ。僕がデザイナーを目指し始めたのは15
歳の時、まさに彼らと同い年くらいだった。
大した人間になったつもりはないが、僕はやりたい事をして、自分が信じた美的センスを洋服に落とし込んで生きている。ましてや、僕自身まだまだ大きな夢を持っている。日々ヘッドデザイナーとして強いプレッシャーを感じながら過ごしているが、幸いなことに、海外YouTuberとのコラボやブルーノ・マーズがglambを愛用してくれたりと、海外進出の夢に少しづつ近づいていて充実している。
glambのカタログやこの文章を読んでいる誰かに少しでもパワーを送れたら嬉しいです。

■今季の一押しアイテム
GB0324/JKT08 : Carol Pea Coat
10年くらい前のことだろうか、Pコートのボタンやラペルの位置をかなり拘ってデザインしたのを思い出した。それから時は経ち、今季デザインしたCarol Pea Coatはフードが付いた変形タイプのアウターだ。岡山のパタンナーさんを弊社へ呼び、凝縮したディテールを限られたボディのスペースに配置する打合せを重ね、トワルを作ってもらい、そこから修正をしてこのデザインが生まれた。
glambを知っている人なら、Carolシリーズを目にしたことがある人も多いだろう。同じ名前のシリーズだが、前身の開き方などパターンに様々なこだわりがありどれも愛くるしい表情だ。ずっと前にデザインしたPコートとはだいぶ形が変わったが、このデザインもとても気に入っている。
特にブルーのカラバリが一番好きだ。僕はこの系統のブルーを“Tear Blue(涙の青)”と勝手に呼んでいる。それは、涙が出るほど試行錯誤をした後にたどり着いたブルーだからだ。他ではあまり無い、独特のカラーを着てスペシャルな日を過ごしてくれたら嬉しいです。
TK Instagram

 

Yuko Takakai, Photographer
■コレクションへの思い
“Letter From Eden”をテーマに冠した今コレクションでは、浮遊感のある曖昧な世界(エデンであってパラダイスでない)のビジュアルを目指した。空間が消失するようでいて、どこまでも続いているような、そんなイメージだ。
これらを表現するのに今回のロケ地である釧路・根室を含んだ北海道道東は最高の撮影場所だった。ずっと霧がかっていて、数十メートルも離れるとその先は本当に何も見えないし、まだ冬の終わりというような草木の表情も僕らが求めていたムードにピッタリだった。
写真で白飛びの面積が多いことは僕の美学にはないのだけど、白飛びとは違うこの霧が立ち込めて境界が曖昧な雰囲気はたまらなく好きだ。ローコントラストの空間のなかで人工的なフラッシュ光を時折ミックスすると、肉眼で見たときとは全く異なってくる。この調和の探求こそが写真の醍醐味だと思う。
稚内を除く北海道のエリアはかなり足を運ばせてもらった。そのなかでもこの道東エリアはスケール感、光の性質、天候、あらゆる面で異世界を感じる空間だ。ぜひみなさんにも旅をしていただきたい。その時は根室名物エスカロップを喫茶どりあんでぜひ食べてきて欲しい。

■今季の一押しアイテム
GB0324/SH01 : Eden Shirt
GB0324/SH01 : Eden Shirt / エデンシャツ僕の撮影スタイルとして、モデルさんに花を持ってもらったり花の壁を設置したりと、花を使うことはとても多い。デザイナーTKの希望もあり、今季のビジュアルではよりキーとなる場面で花を使用させてもらった。エデンと現実世界がグラデーションするインディアンボートのシーンは、まさにその象徴的なシーンとなった。今季をビジュアルで体現するプロダクトは、このEden Shirtだろう。
Yuko Takakai Instagram

 

Seiji Tomiyama, Planning Control
■コレクションへの思い
20歳の頃に古着で手に入れたシアーズのペインターパンツ、それは私の青春の一部だった。毎日履いていたそのパンツには、日々の活動や経験が刻まれていた。ハンマーループにはアメリカ製のショートハンマーを差し、まるで本物の職人のような風格を醸し出していた。そのパンツもまた、時間と共にダメージを受けてしまい、私の手でリメイクを施すことで、新たな命を吹き込んだ。20年の歳月を経て、その再現は感慨深い。そのパンツは、若き日の勇敢さや創造力、そして努力を象徴するものとして存在するでしょう。
いいように書くなぁChatGPT-4Omni

■今季の一押しアイテム
GB0324/P10 : Remake Painter Pants
今期から、高岩が社員に仲間入りした。高岩の加入により私が営業に時間を充てることができるようになった。それは素晴らしいニュースだ。効率的な業務分担ができるようになると、仕事に集中しやすくなり、新しい取り組みに向けて時間を使うことができるのも良い。順調にいけば、年内には新しい発表を立て続けにできると思う。新しいメンバーとの協力や効率的な業務遂行で、その目標を達成するための準備が整い始めている。
高岩に期待しているChatGPT-4Omni

 

Yuta Teramoto, Press, Writer
■コレクションへの思い
ファッションブランドに携わって紆余曲折ありながら約15年、今季の展示会でも楽しい思い出がたくさんできましたが、今回も複数の来客が重なっててんてこまいになるタイミングも何度も。そんなときにふと気づいたのが、相手の肌の色や体型、あとはその日着ている服を見るだけでぴったり似合う洋服を提示するのが年輪のおかげか得意になっていそうだということ。パーソナルカラーというのもあるけれど、確かにこの感覚をうまく体系化していると感心。思えば1000回では効かないくらいお客さんに洋服を当ててきた。ぜひ機会があったらこれを読んでいる方にも洋服を提案できる機会があると嬉しいです。

■今季の一押しアイテム
GB0324/JKT10 : Synth Leather Track Jacket
今季の展示会でももっとも反響がよかったのはSynth Leather Track Jacket。レザータッチの素材なのでライダース感覚でスタイリングできるのはもちろんなのですが、ややゆるさあるトラックジャージのボディはオアシスやブラーをはじめとしたブリットポップのニュアンスも。ロックカルチャーのムードあるスタイリングを楽しめます。

Yuta Teramoto Instagram

 

Takaaki Sakai, Web Director
■コレクションへの思い
ただ身につけるだけで気分や姿勢、時には立ち振舞いまでも変えてくれる。特に軍服なんかはそのようにデザインされているというけれど、それがファッションの良さだと思う。今季のコレクションに宿るのは儚くも美しい“楽園(Eden)”のイメージ。物価高騰やら血なまぐさい事件やら、世の中に漂うモヤモヤはいっこうに晴れないけれど、いつだって気分だけは楽しくいたい。落ち込んでいても何も始まらない、glambが描き出す“楽園”が少しでも皆さまの活力になればこんなに嬉しいことはありません。
さて前回から勝手に始めた「テーマにちなんだロックミュージック」、今季は私的“楽園”をイメージさせる作品を2曲紹介したいと思います。1曲目はタイトルまんまなのですが、Guns N’ Roses『Paradice City』。グルーヴィーでハッピーなミドルテンポもさることながら、これを聴いていた受験無し生活すねかじりの附属高校時代と相まって“楽園”のテーマ曲的存在であります。ちなみに、EdenもParadiceもほぼ同じ意味ですが、Paradiceはどちらかというと“天国”的なニュアンスなんだそうです。
もう1曲はTHE PINBALLS『片目のウィリー』。これは砂浜と波打ち際が終始映り込んでいるPV込み(こちら)。バンドならではの詩的かつ骨太なロックンロールは、アッパーな中にどこか陰のあるイントロが始まった瞬間にテンション爆上がり。ビーチでの撮影なのにモッズスーツを着込む“らしさ”もまた良きです。

■今季の一押しアイテム
GB0324/AC07 : It Boston Sunglasses
GB0324/AC07 : It Boston Sunglasses / イットボストンサングラス前回のコレクション後に納車となった愛車C-HR(ハイブリッドG / パールホワイト)を駆る中で俄然必要に迫られてきたのがサングラス。先日訪れた伊豆山中のアップダウンで頻繁に直射日光で視界を奪われ、これは場合によっては命の危険もあると思いました。今季リリースとなるこちらは世界最高峰の福井県鯖江製。数多のアーティストたちに愛されてきたボストンタイプのフォルムを確かなクオリティでお楽しみいただけます。安全性とファッション性を同時に手に入れられる、車を持っていてもいなくてもライフスタイルのマストアイテムです。鯖江人気でなかなか作ることが難しいので、確実にキープできる予約受注期間にぜひ!

 

Akihiro Takaiwa, Desinger
■コレクションへの思い
皆様は今回の秋コレクションのカットソー品番にメイドインジャパンアイテムが増えたのはご存じでしょうか。今回の僕の課題はデザインだけではない。定評のあるglambの洋服のクオリティ維持だ。国内の工場や生地屋などに直接足を運び、glambの品質を保てるよう交渉をして、職人達の手厚いサポートもありながらアイテムを完成までもっていった。
その時、改めて20年以上の歴史のあるglambを支えてくれた国内生産の良さを目の当たりにした。日本製の良さは画像だけだと伝わりづらいと思うので、ここで僕が発信することで少しでも多くの人にglambの服を手にするきっかけになってほしいと思う。

■今季の一押しアイテム
GB0324/CS27 : Mickey Mouse Sweat
このアイテムには沢山カロリーを使った。その分このアイテムへの愛着も深い。今回上記でも説明させて頂いたメイドインジャパンで企画したこちらのスウェット、加工業者も国内の職人の方に依頼しており、フェイクレイヤード部分のダメージも一枚一枚丁寧にカットされています。コラボして頂いたミッキーマウスへのリスペクトも込めて、glambらしさが融合した丹念な仕立てに仕上がっています。

 

Maiki Hashimoto, Shop Manager
■コレクションへの思い
本来なら春服をまだ楽しめるシーズンというのに、半袖が過ごしやすい今年の5月。そんな暖かな気温が幸いしてかお客様も増えてきており、店舗はすっかり夏仕様のラインナップだ。今季展示会においても、例年以上の来場数を記録した。ありがたいことに、会員様はもちろん僕個人のインスタグラムからもいらっしゃる方が増えており、僕がお客さんで来てた展示会とは違う景色になったなと思う。
前職でお世話になった上司に「人は人でしか磨かれない」という言葉を頂いたことがある。SNSが主流の現代で、アナログと思われながらも出会った人たちに何が出来るか、そこから何を学べるかをとにかく大切にする人だった。こうしていろいろな方に巡り合えたのは、この言葉を大事にして日々の出会いに向き合えたからだと身に染みて実感する。これから会う方々、もしくはこれを読んで店舗に足を運んで頂くかもしれないあなたへ、出会えるのを楽しみにしています。そんなわけで僕はそれを正当化するかのごとく、これからも飲み歩き人生まっしぐらで行かせていただきます。
#飲んでない夜を知らない

■今季の一押しアイテム
GB0324/KNT13 : Platinum Cable Knit今季企画させていただいたこちらのニット。一見、銀箔がインパクトを放つ1枚だが、着てみるとこのニットでしか出せない色気がある。凹凸のあるケーブルニットに銀箔を張り付けて、さらにむらが出るよう業者に依頼して波のようなラインを演出したこだわりあるアイテムです。普段シンプルなアイテムを着用される方でも扱いやすいデザインなので1枚使いはもちろん、インナーとしてひっそりと銀箔をのぞかせる着用もワンランクアップしたスタイリングとなりおすすめです。

 

―Season Contents―

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