2024.02.22

AfterWords – glamb Summer Collection 2024

AfterWords - glamb Summer Collection 2024

ブランドの洋服作りの軸となる
グランジスタイルに
壮大な宇宙的モチーフを掛け合わせた
“Astro Sound”
夏のワードローブの物語を
ブランドスタッフが綴る

 

TK, Head Designer
■コレクションへの思い
今回のコレクションのインスピレーションを得るために、僕はLAに行った。
カタログの冒頭でも記載があるが、1番印象的だったのはレッドロックキャニオンというLAから2時間ほどドライブした場所で見た景色だ。空と宇宙の境目がない、惑星を歩いているような錯覚をコレクションで表現したかった。
宇宙と言うとてつもないスケールのテーマをファッションで語ろうとすると、きっと理解が難しい。それでも、僕が感じたものを自分なりに伝えたかった。宇宙っぽい洋服以外にも色んな要素が混ざっているコレクションだとお気付きになった方もいるだろう。それは、僕がこの旅で見た色々な要素をそのままぶち込んだからだ。
アートミュージアムからインスパイアされたものや、現地のスナップ写真を使ったシャツ。全てがこのトリップからのアウトプットだ。
世界には、まだまだ沢山のアイデアが眠っているはずだ。これからは毎コレクション海外でデザインする予定だ。多忙なスケジュールの中、僕のインプットを優先的に考慮してくれるスタッフのみんなや、現地で僕の旅をサポートしてくれる友人には感謝の気持ちでいっぱいです。

■今季の一押しアイテム
GB0224/CS01 : UFO T-Shirt
「P.S. 僕がこの旅で宇宙人にさらわれたという話をしたら、あなたは信じてくれるだろうか?」
コレクションテーマと共に、僕がこんな発言をしているのはご存知だろうか?
きっと、このTシャツを購入してくれた人なら信じてくれるだろう。そう、僕はLAで宇宙人にさらわれた。
ここでこれ以上、詳しい話をするのは避けさせていただきたいが、もし本当に興味がある方はこのTシャツを着て直営店のスタッフに合言葉を言って欲しい。
その合言葉は”HAVE A GOOD TRIP”
TK Instagram

 

Yuko Takakai, Photographer
■コレクションへの思い
今季は「宇宙」テーマに写真を撮るというのが、カメラマンとしての僕のミッションであった。いつもは日本ではないような世界観で撮るのがglambのイメージビジュアルなのだが、今季は地球ではないどこかになった。真冬のサマーコレクションロケなので、せめて寒くないところにと沖縄をセレクト。そこから馴染みのコーディネーターさんとMTGを重ね、ゴツゴツした海岸、ホテル廃墟、採石場、米軍演習場まで様々なところを撮影で巡り、夜遅くまで粘りに粘った。カラーライトも駆使して仕上がったビジュアルは、狙った通り異世界をイメージさせるものとなった。UFOは飛んでないし、地球外生命体もいないけど、それでも宇宙や異世界を感じさせる、それが僕のファッション写真だと思う。

■今季の一押しアイテム
GB0224/SH07 : Midnight Flower Shirt
glambの撮影ではいつも青山スタジオにお世話になっている。7年ほど前にスタジオマンとして勤務していたタッキーという人間がいた。底抜けに明るいとかそういうわけではなかったが、彼のライティングに対する探究心や、忖度しない物の言い方などで、人間的にとても信頼していた。いくつかのタフな現場を超えて僕は彼を相棒と呼ぶようになった。そこから時間は流れ、スタジオを卒業しグラフィックデザイナーとして活躍するようになっていた。glambらしい花をモチーフとしてシャツを作って欲しいというオファーに、彼が作ってくれたのがこのMidnight Flower Shirtだ。現場ベースからブランドに長く寄り添い、見事に想いを結実させてくれたプロダクトが完成しました。

Yuko Takakai Instagram

 

Seiji Tomiyama, Planning Control
■コレクションへの思い
宇宙飛行士を夢見た人は多いが、夢を諦めることもある。例えば、アパレル業界で活躍する人もいる。経験やスキルは、新しい夢に役立つ。過去の夢と現在の状況を整理し、次のステップを考える。アパレル業界で培ったスキルも夢の実現に役立つ。小さな一歩から始めて、夢に向かって行動しよう。周囲の支援を受けながら、諦めずに夢を追いかける。夢を楽しむことも大切だ。自分の可能性は無限大。がんばろう!“ChatGPT3.5”

■今季の一押しアイテム
GB0224/P04 : Baggy Balloon Denim
このデニムは、20年来の付き合いのある2社にお願いしました。岡本デニムの生地の特徴は、色落ちする際に緑がかったインディゴ色を持っています。ラグジュアリーブランドもこなす世界的な加工工場WHOVALにもお願いしました。コロナの影響で連絡が取りづらくなり、少し疎遠になってしまいましたが、それでも素晴らしいデニムを作っていただけました。このパンツが実現できたことをとても嬉しく思います。次回も期待しており、児島にも行きたいと思っています。“ChatGPT3.5”

 

Yuta Teramoto, Press, Writer
■コレクションへの思い
関係者向け展示会3日間、今年の展示会週はゴールデンウィークほどと称される暖かさ。2月なのに上着いらずで過ごせるのは不気味さも感じますが、展示会に出かけるには程良かったようでいつも以上に多くの方に来場いただきました。宇宙がテーマになったコレクションということで、今季の展示会で多く流したのはデビッド・ボウイの「Life on Mars?」。邦題では「火星の生活」となっているがこれは誤訳で、「火星に生命(はいるのか?)」というのが正しい訳という。今季の洋服選びの絶好のBGMと感じており、締めに代えてYouTubeを紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=AZKcl4-tcuo

■今季の一押しアイテム
GB0224/KNT04 : Thermal Knit Tank Top
アイテムの単体の人気ではEaten Apple Knitがトップなのですが、ここでおすすめしておきたいのはTilden Knit Vest、Thermal Knit Tank Topといったノースリーブアイテム。ニットだけでなくカットソーやジャケットでも提案されているノースリーブはタンクトップのようにアームホールがえぐれず、トップス1枚使いを想定したシルエット。パンクやラウドロックのミュージシャンなどが愛用するスタイルですが、きれい目に合わせつつアクセでアクセント付けが今年らしい。いきなりの挑戦が難しい方は古くなったTシャツの袖をカットして、一度このシルエットを試してみてください。新しい着こなしの幅が広がります。

Yuta Teramoto Instagram

 

Takaaki Sakai, Web Director
■コレクションへの思い
通勤時はたいてい全盛期の洋楽ハードロックを聴いていて(ハードロックいうてもいろいろありすぎるのだがここでは割愛)、たまに馴染みの無いバンドやジャンルも聴くと「やっぱり●●の方が良いな」となるのだが、ふと「本当にそれで良いのか?」と思った。もちろん語り継がれるべきものはあるが、そればっかりだと同じ引き出ししか持てない人間になるのではないか。毎週同じものを食べる、デザインや文章を使い回す、ルーティーンでスケジュールを埋める。ついついやってしまいがちなことをできるだけ封印し、インプット&アップデートに励みたい。glambの新コレクションもこれまでに無かった“宇宙”がテーマ。ご愛顧くださる皆さんに、いつもワクワクをプレゼントしたいというブランドの心意気を感じ取っていただければと思います。末筆になりますが宇宙といえば僕には大好きな曲がある。BUCK-TICKの『夢見る宇宙』。昨年亡くなってしまった櫻井敦司さんの幻想的な歌詞と、今井寿さんのノイジーかつリリカルなギタープレイが融合した日本語ロックならではの名曲だ。故人への冥福を祈りつつ、ご紹介します。

■今季の一押しアイテム
GB0224/AC19 : Hexagon Sunglasses
2024年になって最初にやり抜いたことといえば、今さらながらの『ゴールデンカムイ』読了。笑いあり涙ありの壮大なエンターテイメントの大団円に、受け継がれてきたアイヌ文化の行く末が語られる後日談では胸に熱いものが込み上げてきた。
手前味噌(オソマ)ではあるが、僕らも昔からのものづくりを大切に考えているブランドだと思う。セルビッチデニム、吊り裏毛、注染、砂型鋳造などなど。そんな職人技を注ぎ込んだ一品となるのがこのサングラスだ。100年以上の歴史を持つ眼鏡づくりの聖地、福井県鯖江生まれの本作はパーツや工程の一つ一つに専門の職人の手がかかっており、手にするごとに惚れ惚れする出来栄え。車も買ったことだし、今夏はこのサングラスをパートナーにしてみようかな。

 

Maiki Hashimoto, Shop Manager
■コレクションへの思い
デザイナーがLAへ行ってきたアウトプットとなる今作、なんでもアイデアがすんなりと湧き上がり今回のような今までにないクールなアイテム達が生まれたんだとか。やはり、自分のアップデートをするには、今いる環境から抜け出すというのは素晴らしい方法なのだろう。
そんな僕は気持ちや関わる人間の開拓を兼ねて職場の近くに引越した。LAとはスケールが違うかもしれないが、なるほど、動けば動いた分だけチャンスや出会いはその辺に埋まっているものだと日々痛感する。小さい頃はそういったものは神に祈っていたが、自分で勝ち取りにいくものだと学びにもなった今シーズンであった。
P.S.渋谷三茶あたりでよく飲んでるのでもし見かけたら対戦お願いします。

■今季の一押しアイテム
GB0224/CP04 : Reversible Beret
ベレーの良さ、それはコンパクトなフォル厶と顔周りに雰囲気を出す、そして何より風に飛ばされにくいという事だ。え、風? と思われるかもしれないが
意外と突風にふかれてヘッドウェアが飛ばされそうになることは少なくない。そういった面でも、アウトドアシーンで利便性が高く、その日のコーディネートに合わせてスタイルチェンジできるこのベレー帽はぜひオススメだ。どちらもかっこいいので両色をワードローブに加えようと検討している。

 

Akihiro Takaiwa, Desinger
■コレクションへの思い
今季は宇宙をモチーフにした壮大なテーマでコレクションが進行した。テーマが「Astro Sound」とあるが、宇宙に行ったことなんて無いし、宇宙で音なんて発生しない。色んな音楽カルチャーに触れてきたブランドがまさかの無音空間をテーマにコレクションを発表する。こんな質問されたことはないかもしれないが、「宇宙で聞こえる音は?」と聞かれたら誰もイメージできないのではないだろうか。
僕たちはそんな誰もが想像できない音を洋服で作る為、デザインに没頭した。今季のglambの洋服に袖を通した時に感じた音があれば教えてください。

■今季の一押しアイテム
GB0224/CS20 : Willow Crepe T-Shirt
夏になるとファッションとの向き合い方がガラッと変わる。身に纏うアイテムバランスだったり、洋服をレイヤードする数などの調整が難しい。一年を通して一番異質なシーズンだ。そんな中でも僕たちはお洒落したいし、夏に気を配りたくない。そんな都合の良いアイテムなんかあるはずない。
いえ、あります。今季glambから登場します。ビッグシルエットの着る人を選ばないサイジングはもちろん、速乾性のある素材に加え、立体的な凹凸のあるテキスタイルは一枚で夏のluxuryを彩ってくれます。この夏はこれを着てハワイでバカンス楽しもうかな。

 

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