ROLLING STONES LIVE IN JAPAN COLLECTION

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model: Dean
photograph: Yuko Takakai
Hair&Make: Shota Nishiyama (ROJITHA)

introduction

1962年にロンドンで結成
今年で60周年を迎えるローリング・ストーンズ
記念すべき2022年春、
日本人唯一のストーンズオフィシャルフォトグラファー
有賀幹夫氏とタッグを組んだコレクションを発表

collection

各アイテムにフォトフレーム入りの写真をセット
60周年に相応しいメモリアルコレクション

RS1

Mick Jaggar T

Voodoo Lounge Tour 1995

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1995年のVoodoo Lounge Tour 東京公演で撮影されたミック・ジャガーのライブフォトを使用。カラー写真であった元写真をモノクロームに変更、陰影の中に音を感じる1枚。

Comment
このツアーのミックは本当にかっこよかった。この写真のこともよく覚えていて、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の時に撮影したものですね。ライブフォトグラファーとして僕は、ヴォーカリストが歌っているところをそのまま撮るのは実はおもしろくないと思っています。マイクがあって、顔にマイクの影がかかったような写真は。ミックほど歌っていない時がおもしろい人はいない。この感じのミックが、自分が好きなミックです。
有賀 幹夫

RS2

Keith Richards T

Bridges to Babylon Tour 1998

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1998年のBridges to Babylon Tour 大阪公演で撮影されたキース·リチャーズのライブフォトを使用。カラー写真であった元写真をモノクロームに変更、キースの圧倒的な佇まいをソリッドに表現。

Comment
この写真は“ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー”1曲目の「サティスファクション」の時のキース。撮影したのは確か曲の最後の方で、この瞬間、しゃがみ込んでリフを弾くキースと、ステージより一段下がったところでカメラを構える僕とキースの目線が一緒になったんです。普通ライブ写真は見上げる形の画角になるけど、この写真は見上げていないのが証拠。あのリフが鳴り響く中で、キースがしゃがみ、僕はその前に立っていた。だからライブフォトなんだけど、ポートレートで撮ったようなこの感じができたんですね。
有賀 幹夫

RS3

Ron Wood T

Voodoo Lounge Tour 1995

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1995年のVoodoo Lounge Tour 東京公演で撮影されたロン・ウッドのライブフォトを使用。カラー写真であった元写真をモノクロームに変更、ステージ上での刹那を感じさせる1枚に。

Comment
この写真は40周年で出たベスト盤の『フォーティーリックス』欧米版のブックレットやバンドの書籍にも使用されました。当時のストーンズはアメリカ、日本やブラジル、オーストラリア、そしてヨーロッパをツアーで回り、各国のトップカメラマンがライブフォトを撮ります。ステージは変わっても、ライブの内容は基本的には同じだから、漫然と撮っていたのでは同じような写真になってしまうんです。だからどれだけ他のカメラマンが撮らないものを撮るかが勝負になる。この写真はさまざまな使用という形でバンド側からも評価され、すごく思い出深い1枚です。
有賀 幹夫

RS4

Charlie Watts T

Voodoo Lounge Tour 1995

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1995年のVoodoo Lounge Tour 東京公演で撮影されたチャーリー・ワッツのライブフォトを使用。カラー写真であった元写真をモノクロームに変更、英国紳士然としたチャーリーの佇まいを強調。

Comment
“ヴードゥー·ラウンジ·ツアー”からメンバー紹介時、順番がチャーリーに回った時にキースや他のメンバーが彼に向けてひれ伏すという演出が始まったんです。チャーリーへのリスペクトの込められた“いじり”に対してチャーリーは「もう止めてくれ!」という照れたリアクションが多く、このシーンの写真は笑顔のものが多いけれど、この夜はふとクールな瞬間があった。今こうして見てみると、叩いていないけど良い写真というのがおもしろいですね。
有賀 幹夫

RS5

Original Member T

A Bigger Bang Tour 2006

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

2006年のA Bigger Bang Tour 東京公演で撮影された有賀幹夫によるライブフォトを使用。フォトに写るのは公演当時のバンドにおけるオリジナルメンバー、ミック・ジャガーとキース・リチャーズ、そしてチャーリー・ワッツ。

Comment
“ア・ビガーバンツアー”にはセカンドステージがあって、そこで演奏するメンバーを撮るのは僕からすると新宿LOFTで撮っているような感覚でした。スタジアムはステージの横幅が広すぎて、メンバー全員が入ったカットは撮れないけれど、セカンドステージではすぐそこにメンバーがいて、幅も新宿LOFTくらいの感じ。だからライブハウスでストーンズを撮っているような疑似体験でした。まるでホールツアーをしていた70年代のストーンズを前にした気分で、感慨深かったですね。
有賀 幹夫

RS6

Keith & Charlie T

Steel Wheels Tour 1990

  • PRICE: 9,900yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1990年のSteel Wheels Tour 東京公演で撮影された有賀幹夫によるライブフォトを使用。キース・リチャーズとチャーリー・ワッツがステージで見せた、無垢な表情に心を打たれる1枚。

Comment
「何をしている時の二人なのですか」とよくこの写真について聞かれるのですが、メンバー紹介時、観客に対しておどけるロニーのファニーな立ち振る舞いを見ているところだったんじゃないかな。何匹かの猫がふと同じ瞬間を見るというシンクロがあるけど、それと同じようなものを感じます。これもCHARLIE Tの写真と同様、演奏していないけど、ロックバンドっていいなと思わされる1枚です。長年ストーンズを撮ってきたけれど、このチャーリーは最高の笑顔ですね。
有賀 幹夫

RS7

1st Japan Tour T

Steel Wheels Tour 1990

  • PRICE: 14,850yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

1990年のSteel Wheels Tour 日本公演にあたりバンドが使用したアートワークに、当時の公演で有賀幹夫が撮影したライブフォトをコラージュ。 4枚のライブフォトはそれぞれ本体とは別布にプリントして縫い付けるという丹念な工程で表現。オリジナルメンバーでありながらこのツアーを期に脱退を決意したビル・ワイマンの笑顔も感慨深い1枚。

Comment
このTシャツはglambさんの主導で出来上がった1枚ですが、お祭りっぽくていいです。それにビルとロニーが1枚の写真で、5人のストーンズが映っているのがいいです。実はこれが今回のコラボレーションで最大の挑戦だったんです。ビルが辞めてからは、在籍当時の写真もビルが映っていないものが使われることが多くなりました。初来日を記念した前回のコラボレーション、“TOKYO 1990”の際はバンドの事情も考慮して、ビルの映っている写真は使用を控えたのですが、今回60周年としてglambさんとビルの写真も含めたデザインを申請しました。90年からストーンズを撮らせてもらってきた身として、5人のストーンズがこうして1つのパッケージの上に集結しているのを見るのは嬉しいです。
有賀 幹夫

RS8

Guitarists Raglan T

BRIDGES TO BABYLON TOUR 1998

  • PRICE: 14,850yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: Black / WHITE

オールドスクールなラグランTシャツに、1998年のBridges to Babylon Tourで有賀幹夫が撮影したバンドのギタリスト2人、キース·リチャーズとロン·ウッドの写真をあしらった1枚。

Comment
キースがテレキャスの時はロニーはレスポールを持ったりと、ストーンズのギタリスト二人は使うギターで音色を変えたりしていることも多いですが、この写真では二人ともテレキャスを持っています。ギターマニアからしたら垂涎の1枚じゃないでしょうかね。それに加えて、ロニーはくわえタバコ。今ではライブ中にタバコを吸うミュージシャンはほとんどいないけど、キースとロニーはステージ上でもよく吸っていた。この写真を撮ったのは20世紀も終わりの頃でしたが、まだそういう時代だったんです。
有賀 幹夫

RS9

Budokan Sweat CS

LIVE AT BUDOKAN 2003

  • PRICE: 19,800yen
  • SIZE: S, M, L
  • COLOR: GRAY / WHITE

リップス・アンド・タンの中にコラージュされたのはローリング・ストーンズの武道館公演で有賀幹夫が撮影したメンバーフォトの数々。あの夜が、蘇る。

Comment
武道館公演は思い出も何も、すごかった。とにかくお客さんの熱気がものすごくて。僕はフォトエリアからそれを見ていたのですが、ステージに登場したミックやキースも日本のオーディエンスの熱量がそれまでのイメージとあまりにも違って、「なんだこれは」と後ずさりしていたような印象すらあったんです。でもそこからストーンズも熱気に押されてエンジンが上がっていく感じが、もうすごかった。あの時に撮った写真をglambさんが最高の形で表現してくれました。モノクロの間隔も、構図も素晴らしい。僕はストーンズの写真をたくさん持っているけれど、リップス·アンド·タンをオフィシャルに使用することはできませんから。まさにコラボレーションならではの1枚です。
有賀 幹夫

DETAIL

コレクション全9型の共通ディテール

  • #01 GUITAR PICK PATCH

    ギターピックを収納した
    コラボレーションパッチ

    前身頃の右下にはリップス・アンド・タンを用いたオリジナルパッチ。パッチはギターピックを収納できる仕様となっており、glambオリジナルのリップス・アンド・タン ギターピックを付属。

  • #02 PHOTO

    インテリアとしても楽しめる
    フォトフレームを付属

    銀塩プリントによって元写真を出力。リップス・アンド・タンをプリントしたオリジナルフォトフレームに入れて洋服とセットでお届けします。

EXHIBITION

最終日2日間は有賀幹夫氏出席
写真展を東京・原宿で開催

  • DATE

    2022.04.20(WED)
    -2022.04.24(SUN)

    OPEN / 12:00-20:00 入場無料

    glambの直営店glamb Tokyoでコラボレーションに使用された写真の数々とアイテムを合わせて見ることのできる展示会を開催します。

PRESENT

会場予約特典

会場ではコラボレーションアイテムの予約も受注します。
会場で今回のコラボレーションアイテムをご予約の方に特製ポスター(A2サイズ)を差し上げます。
*ポスターの数量には限りがあります。

GREETING

有賀幹夫グリーティング

日時/4月23日(土)・24日(日)
時間/13:00~18:00 *要ご予約

最終日2日間は有賀幹夫氏が写真展に出席し、グリーティングいたします。
有賀氏出席の時間帯は、皆さまに快適にお過ごしいただけるよう、予約制を取らせていただきます。
*ご予約無しの方もお越しいただけますが、混雑時にはご予約者さまの優先入場とさせていただく場合がございます。

PLACE

glamb tokyo

INTERVIEW

チャーリー・ワッツの急逝、コロナ
そしてこれからのストーンズを有賀幹夫が語る
(聞き手:glambプレス 寺本優太)

チャーリー・ワッツへ

寺本優太:有賀さんとのコラボレーションは前回から2年越しでの発表となりました。ストーンズにも大きい変化があったと思います。この期間のストーンズを有賀さんはどんな風に見ていましたか。

有賀幹夫:この2年は世の中も本当に厳しかったけど、ストーンズファンにも悲しい出来事がありました。ストーンズも2020年のアメリカツアーがコロナの影響で延期になって、去年2021年の9月に振替公演をやったわけだけど。

寺本:チャーリーが不在のステージとなってしまいました。

有賀:そうです。去年の9月のツアー延期のアナウンスは「チャーリーには療養が必要で、スティーブ・ジョーダンが代理をします」というもので。その時、チャーリーからメンバーへ「俺がいなくなってもバンドを続けてくれ」といった発言もあったはずだから。そうやって考えると、悲しいけど、チャーリーには感謝とともにお疲れさまっていうね。

寺本:一方で晩年、チャーリーからは家族といる時間を確保するためツアーに後ろ向きな発言もありましたが、それについてはどう感じていましたか。

有賀:チャーリーはね、昔から発言が面白くて、もう昔から「ツアーは行きたくない」って。どうしてかというと、家を離れなきゃなんないから。でも家にいるとドラムが叩けないと。ドラムキットないらしいんですよ、家に。だから「僕の人生は悪循環だ」ってずっと言っいた。つまり「ツアーは家から遠く離れるのでいやだ。でも家にいるとドラムが叩けない」ということで。

寺本:リップサービスではありませんが、そういうキャラクターとして発言していたのでしょうか。

有賀:ザ・ローリング・ストーンズという世界で最もビッグな活動をしている中で、チャーリーはものすごく一般人感覚があって、それがすごくチャーリーの個性だった。その一方でやるときは徹底してバンドに付き合いますから。そういうメンバーがいたから、ミックとキースも好きに、それこそ喧嘩も含めて、やれたんだなって思いますね。

寺本:有賀さん自身にもチャーリーとの思い出はありますか。

有賀:ソロのジャズでのライブでもすごく撮らせてもらいました。日本にも何回も来ていますし。ただ僕は徹底して、あくまで写真家気質だから、あまり話しかけたりしたことはないですね。チャーリーのプライベートな打ち上げで一緒に日本料理屋に行かせていただいたりとか、そういう現場にも同行させていただいたけど、あまりそういうところでも無理に話をしたことはなかったですね。あっ、でもね、チャーリーの撮影を始めたばかりのころ、僕がファーがついてる靴履いていたことがあって。そしたらチャーリーがね、「それ良くないよ」って言われましたね。

寺本:そうなんですね。

有賀:うん。「動物の毛だ」ってチャーリーが。「いや、これフェイクです、フェイク」って僕も。焦った。今でもあれはフェイクだったと思いますけどね、でも「そういうの良くないよ」みたいなことはチャーリーから言われた。

寺本:ずばっと言う方だったんですね。

有賀:僕は一生懸命「フェイク」「フェイク」と言いましたね。はい。

寺本:でも納得いかない顔をしてたんですね、チャーリーは。

有賀:「んー」っていうさ。

寺本:(笑)。チャーリーから写真に対して感想をもらったことはあるのですか。

有賀:直接はないけど、間接的な思い出はあります。チャーリーのジャズのソロアルバムで僕の写真も数枚ジャケットやパッケージに使われていて。ある時、チャーリーのマネージャーから「いくつか写真の候補を渡したけど『ミキオの写真がいい』ってチャーリーが言ったから君の写真が採用になったんだよ」って教えてくれて。すごく嬉しかった。忘れられないな。

寺本:そうですね。

有賀:本人は言わないじゃないですか。「何人かのカメラマンからお前の写真を使ったぜ」とはさ。それをマネージャーさんから聞いた言葉が、今となっては、一生の宝ですね。

寺本:チャーリーと有賀さんの信頼関係を感じる、心と心のつながりを感じるエピソードですね。

転がる石に苔は生えない

有賀:だけどもやっぱり、ストーンズは止まらないから、解散もせず。だから「ストーンズがいてくれる」というような気持ちは前と変わらずありますよね。

寺本:直近2年だと「One World: Together At Home」チャリティー・コンサートが印象的でした。STAY HOMEで日本も空気が重くなっていて、それを紛らわすようZOOM飲みが流行ったりした頃で。そんな時にストーンズが四分割されたZOOMのような画面でそれぞれの自宅からライブを見せてくれたことに、遠いはずのストーンズをすごく近く感じて。

有賀::あったね。それぞれの家からで。それこそチャーリー、エアドラムだったんだよね。ドラム置いてないから、変な缶みたいの叩くふりをしていて。さすがチャーリー!みたいなさ。

寺本:60年代から続く彼らのイメージを振り返ると、未だに時代に適合したパフォーマンスを続けていることにも勇気づけられました。キースなんてそういうことをやらなさそうなイメージもありましたし。

有賀::うん。でもそこがストーンズのらしさで、実はやるっていうさ。

寺本:ずっとやってきているんですよね、いろんなことを。

有賀::そこが、ミックの手腕ですから。世の中のムーブメントのところにかますっていう。

寺本:ストーンズはいつまでも現役ですね。

有賀::チャーリーが亡くなってしまったっていうのは結成以来最大の悲劇だけど、キースは昔よく「ストーンズのバスから途中下車することはもうできないんだ」ってよく言っていて。「死んだときぐらいしかストーンズをやめらんないぜ」みたいなね。そういうマインドが若いときからあるから。

寺本:メンバーが何人になったとしても続けてほしいですね。さっき有賀さんが仰った「ストーンズがいてくれる」という感覚を失いたくないという意味でも。

有賀::いろいろ紆余曲折あっても、最後は「でもストーンズはやっているからな」って。例えばイエロー・モンキーさんなんかもそうだけど。吉井さんはそんなにはストーンズ通ってないけど、2013年にハイド・パークのストーンズを現地で見て「やっぱバンドってすごいいいな」って感じて、それで次の日に「もう一回やろう」ってメンバーに伝えたらしくて。

寺本:イエロー・モンキー再結成のきっかけはストーンズだったんですね。

有賀::うん。MCでよく言っていたましたね。「ストーンズには終わってしまったビッグなバンドをもう一度蘇らせる力がある」って。ストーンズを見て「これがロックバンドのすばらしさなんだ」って感じたって。 それにね、アメリカのスタジアムに行くと、本当若い子がいるんですよね。ストーンズももうおじいさんなんだけど、びっくりするぐらい若い子がいて。だからこそ、どこ行ってもスタジアムが成立するんだと。年寄りのファンだけだったら、ね。 それもリップス・アンド・タンも含めてストーンズのうまさなのかもしれないですけどね。音楽はあまり聞いたことがないけれどベロマークのTシャツは欲しいって子だっているでしょうし。

LIVE IN JAPANというタイトルに込めたもの

寺本:リップス・アンド・タンについては、今回、有賀さんとのコラボレーションで初めて使用させてもらいました。

有賀:何回も言うようだけど、感激なんです。このリップス・アンド・タンは最高だと思っています。僕らのコラボレーションもここまで来たか、みたいな。

寺本:それはglambとしてもすごく嬉しいです。オフィシャルフォトグラファーはたくさんいても、自分たちにはリップス・アンド・タンは使えないと有賀さんに仰っていただきました。

有賀:そう、そうなんです。これができるっていうのはすごいことだって僕は分かっている。デザインとしても最高だなって思う。このリップス・アンド・タンはティザー情報として3月10日に公開しましたが、すぐにファンの人から欲しいですって連絡が来ましたからね。海外の人から問い合わせも来ているしね。

寺本:リップス・アンド・タン以外にも、今回の新たな試みとしてビル・ワイマンの写真使用もありましたね。前回、1990年を題材にしたコラボレーションの際、当然ビルの写真も候補としてはありましたが、敢えて使わないようにしましたよね。

有賀:そうそう。敢えてね。ストーンズのバンドフォトを見ると、脱退から確執があるのかと思ってしまうくらい、ビルが最初からいなかったようにバンドフォトから消えていたり。でも今回、1st Japan Tour Tで使用できた。

寺本:このタイミングだから通ったのか、はたまた前回でももしかしたら通ったのかは分からないですけれど、このタイミングで通ったことが感慨深いです。

有賀:うん。今回のコレクションはもう最高だなと思っています。ストーンズは2014年以降、日本にも来てないです。海外では、アメリカ、イギリス、毎年のようにどっかでやっていても、我々にはなかなか行けないでしょうし。そうやってチャーリーが亡くなってしまって、でもストーンズはまだ続いているっていう中で、「ライブ・イン・ジャパン」という名前でコレクションを出す意味は大きいですよね。

次なるLIVE IN JAPANへ向けて

寺本:今後、日本人唯一のオフィシャルフォトグラファーとして、ストーンズに対してどう関わっていく予定ですか。

有賀:記事になるときはヨーロッパツアーが発表になっていると思います(註:インタビュー当日は 2022年3月14日)。僕はおそらくハイド・パーク公演になるだろうロンドンか、どこか1都市に行こうと思っています。あとは、このツアーの流れからローリングストーンズが日本に来てくれるんじゃないかなっていう期待ですよね。そういう声も実は最近ちらほら、可能性あるんじゃないかって。

寺本:その時はまた有賀さんはフルセットリストで撮れますね。

有賀:そう。海外で撮れるのはフォトパスの関係で冒頭2曲だけなので、全然違うんですよ。

寺本:ストーンズがもう一回日本に。

有賀:うん。ストーンズに不可能はないみたいなさ、感じもしますよね。

寺本:フルでの撮影になったら、どんな写真を撮りたいかなどイメージはあるんですか。

有賀:いや、もうないですね。

寺本:ただただ目の前にいるストーンズをひたすらに切り取っていく?

有賀:うん。でもストーンズの現場、やっぱ違いますからね。

寺本:それまで有賀さんも止まらずに。

有賀:はい。今回のTシャツを着て、もう一度みんなでストーンズのライブ・イン・ジャパンを迎えたいですね。

THE ROLLING STONES

1962年の結成以来、60年に渡って世界の音楽シーンの最前線に立ち続けるロックンロールの代名詞。今年はバンド結成から60周年を迎える。1971年にリリースされたシングル「ブラウン・シュガー」で初めて起用された赤いベロのマーク(Lips and Tongue)はその後バンドの象徴であり続け、今やザ・ローリング・ストーンズだけではなくロックそのものの象徴としてあらゆるシーンで使用されるアイコンとなっている。

▶LATEST RELEASE

最新リリース:『ライヴ・アット・エル・モカンボ』2022年5月13日(金)発売

Order Deadline

2022.04.25(MON) 13:00

コレクションは限定数生産
glamb Tokyoとglamb Online Storeで
先行予約受付中

glamb内観